解体工事前の準備|ライフライン撤去の方法

解体工事を始めるまでの流れ

実際に家の解体工事を始めるまでには準備が必要です。自分でしか行えないこともあります。解体工事をスムーズに進められるよう、事前にしておくべきことをしっかりと把握しておきましょう。

家の解体工事を始めるまでの流れは以下の通りです。

1:見積もり比較・解体業者を選ぶ

2;建設リサイクル法の申請

3:道路使用許可申請

4:物件と周辺の調査

5:近隣住民への工事説明

6:家屋内の所有物の撤去

7:ガス・水道・電気の停止

となっています。

①見積もりを比較・解体業者を選ぶ

解体工事を依頼する際には、最初に見積もりを取り寄せて解体業者を選ぶ必要があります。見積もりの取得は、解体業者に問い合わせて現地調査を行い、1週間程度かかります。

適正な価格で信頼できる解体業者を選ぶためには、複数の業者に問い合わせて相見積もりを取るとことをお勧めします。

②建設リサイクル法の申請をする

80平米以上の解体を行う場合など、建設リサイクル法の対象となる工事では、解体工事の7日前までに都道府県知事への事前申請を行う必要があります。

事前申請は解体業者に代行を依頼することも可能ですが、原則として施主が提出の義務を負います。提出を怠った場合、罰則として20万円の支払いを命じられるケースもあるため注意が必要です。

③道路使用許可申請をする

道路使用許可申請は、工事車両の駐車に家の前の道路を使用する場合に、警察署で申請します。

必要な道路使用許可なしに解体工事を進めた場合、3ヶ月以下の懲役または5万円以下の罰金が科せられる可能性があり、解体工事が中断されることもあります。

道路使用許可申請も解体業者に代行を依頼することが可能ですが、代行手数料が発生する場合もあるため事前に確認しておきましょう。

④物件の調査

家の解体工事を行うには、建物にアスベストが使われていないかなどの調査が必要です。結果によっては解体工事にかかる期間や費用が変わることもあります。

古い建物に使用されていることの多いアスベストは、長時間吸い続けると肺がんなど病気の原因になる可能性があることから、解体する際は対策が必要になります。

⑤近隣住民へ工事の説明

工事が始まる前に近隣へ解体工事の説明をしておきましょう。解体工事は近隣からのクレームが発生することが多いため、事前の説明が重要です。

工期などを尋ねられた時のために、業者に立ち会ってもらうのが良いでしょう。後々のトラブルを防ぐため、工事で迷惑をかけることに対してのお詫びや工事の概要について伝えておくことが重要です。

⑥家屋内の所有物を撤去

家屋内にある所有物の撤去を行います。自分で不用品を処理することができるのであれば費用を抑えることができます。

粗大ごみや大型家電などの自分での処分が難しいものに関しては、業者に相談・依頼するといいです。

⑦ガス・水道・電気を停止する

解体工事を進める前に家で使用していたガス・電気などのライフラインの停止を依頼しましょう。電話線やインターネット回線を引いている場合には、引き込み線の撤去を依頼する必要もあります。

停止の依頼をする際には、理由が解体工事であることを申し添えておきましょう。ただし、水道については解体工事の最中に粉塵を抑えるための散水に使用するので、停止の依頼ではなく工事で使用することを水道局に届け出ます。

これは解体工事に使用する水と、生活に使用する水とでは区分が異なることから、水道代の計算方法が変わるためです。

解体工事の際に必要となるライフライン撤去

1.電力の使用停止

解体工事では、事故を防ぐため電気が通っていない状態にする必要があります。

電力会社に連絡して電力の使用停止手続きをしましょう。

2.電気メーターの撤去

電力の使用停止とともに必要なのが、電気メーターの撤去です。

電気メーターだけでなくアンペアブレーカーなどの設備も撤去が必要となるので依頼しましょう。

電気メーターの撤去は無料で行ってもらえます。

3.電線の撤去

電線が残ったままだと、重機のアームに引っかかってしまう恐れもあります。

電気の撤去の際には引き込み線まで撤去してもらう必要があるのです。

電線の撤去も、無料で行ってもらえます。

解体工事前は電気以外のライフラインの停止

電機以外の解体作業に伴い手続きが必要なライフラインには次のようなものがあります。

・ガス

・インターネット

・電話

・CATV

・浄化槽

基本的に水道以外のライフラインはすべて撤去が必要となります。

ガス

ガスは、解体工事中に供給されているとガス管を損傷し引火などの大事故につながる恐れがあるものです。

そのため、ガスも電気同様、解体工事前に撤去が必要になります。

ガスには、プロパンガス・集中ガス・都市ガスと種類がありますが、どのガスでも撤去が必要です。

こちらも、停止だけではなく設備まで撤去してもらうようにしましょう。

契約会社に「解体に伴う撤去」である旨を連絡し、作業してもらいます。

ガスの撤去では、ガス会社が公道下のガス管と敷地内のガス管を切断する作業が必要です。

有料となるため、事前にガス会社が見積もりを提示してくれるのが一般的でしょう。

また、撤去時にはガスメーターも撤去されるものですが、事前にガス会社に撤去してもらえるのかも確認をしましょう。

インターネット

インターネットは、契約の種類によって戸建ての場合は電柱から光ファイバーが引かれているものがあります。

接続されている場合は撤去が必要なので、契約会社に連絡し回線を撤去してもらいましょう。

電話

契約会社に解体の旨を伝えて、停止と引き込み線を撤去してもらいます。

電話線の撤去の場合は、解体工事までに間に合わなくても問題ありません。

その場合は、電話会社から電話線の対処の方法について指示があるのが一般的です。

「電話線は切断して電柱に巻き付けてもらってください」など指示されるので、解体業者に伝えるようにしましょう。

解体工事までに間に合わなくても問題ありませんが、その場合は解体業者と電話線の対応について確認して必要があるのです。

CATV

CATVも契約している場合は、解体工事前に撤去が必要になります。

契約会社に連絡することで撤去作業をしてもらえます。

この時、アンテナなどを設置している場合は、一緒に撤去してもらうようにしましょう。

浄化槽

浄化槽を使用している場合は、浄化槽の汲み取りを解体工事前に手続きしておく必要があります。

浄化槽自体は解体業者でも撤去してもらえますが、浄化槽の中身が残っていると撤去できません。

清掃業者に連絡し、日程と費用を確認して汲み取りを依頼しましょう。

清掃業者が分からない場合は、自治体の窓口でも教えてもらえるので確認するとよいでしょう。

水道停止は工事完了後

水道に関しては、停止手続きは工事完了後になります。

解体工事用水として水道が必要になるので、事前に停止してしまうと工事に支障が出てしまうのです。

停止手続きは必要ありませんが、工事前に料金の精算を済ませておく必要があります。解体工事に伴う水道料金の負担は、業者か依頼主かは明確に決まっていないものです。依頼主負担であれば、清算手続きなどは必要ないでしょう。

解体業者が負担する場合は、工事に伴う部分だけの料金にしておく必要があるため、工事前に精算しておく必要があるのです。

まとめ

解体工事の依頼からライフラインなどの申請の流れについてお伝えしました。

解体工事前の家の中の不用品回収などはご家族だけでは難しく、再度他社に見積りを取るなど大変な手間もかかります。

こぶつ屋では解体前の家の中の不用品回収や買取、片付け、仮住まいへの引越しのお手伝いも一貫して対応が可能です。
不動産事業も行っており、解体後の土地活用についても対応が可能です!

またライフラインの撤去や近隣へのご挨拶など、解体工事に関する申請の代行やサポートが可能なものもございます。

悩まずにぜひ1度ご相談ください。

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